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みなさんこんにちは、川畠です。

今回は、最近テレビCMなどでも目にする「エコチル調査」にズームイン!

「エコチル調査」とは、子供の健康と環境に関する全国調査です。

「エコチル調査」は、環境省が企画し、国立環境研究所(コアセンター)が中心となり、国立成育医療研究センター(メディカルサポートセンター)や全国15地域の大学等に設置されたユニットセンターと協力して実施されています。

[「エコチル調査」の目的]
ここ50年くらいの間に、科学や技術が急速に発達したおかげで、私たちの暮らしはたいへん便利になりました。しかし、それにともなって、さまざまな科学物質も身の回りに増えました。人間が創り出した物質が、私たちの健康や、次の世代の子どもたちに影響を及ぼしているのか、どのような影響があるのか、などについてはまだ詳しくわかっていません。特に、子どもは成長段階にあり、身体ができあがっていないため、大人より科学物質の影響を受けやすいのではないかと考えられています。
子どもたちがすこやかに育ち、その先の世代の人たちにも健康で豊かな生活をしてもらうためには、今から対策を考え、問題があればそれを改善していかなくてはなりません。そのためには、数多くのお子さんについて、成長する過程を長い間みて、そのデータを集めて分析する必要があるためです。

[「エコチル調査」の方法]
10万人の赤ちゃんについて、13歳になるまで、継続的に調査します。研究は、2011年から2032年までを予定しています。最初の3年間で参加者を募り、その後13年にわたって調査を続け、得られたデータは、その後5年をかけて解析を行います。
「エコチル調査」では、血液や尿、髪の毛の中の化学物質、生活習慣(食事、運動、家庭環境など)、お子さんの成長や病気の記録(母子健康手帳や健診の記録)などを調べます。お母さんには、妊娠中に2回、血液と尿の採取ならびに質問票調査があります。出産時にはさいたい血、出産後には母乳と少量の髪の毛を提供します。赤ちゃんは、生後数日にろ紙での採血があり、その際に少し余分に血液を採取して、1か月健診のときには了解した場合に限り、少量の髪の毛を提供します。お母さんとお子さんが提供した血液等については将来の遺伝子解析に備えて大切に保管され、研究に使われます。お子さんが13歳になるまで、半年に1回、質問票調査があるほか、6歳と12歳時には健診があります。お父さんには、同意後、採血と質問票調査があります。

なるほど!

このような調査が行われていたんですね。

病気の多くは、環境中の物質、生活習慣、遺伝的な性質などが関係しあって起こると言われています。
「エコチル調査」で、これらの関係が明らかにされ、病気の予防に役立つ政策を立てたり、子どもが健やかに育つための環境が整備されるといいですね。

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