S様宅:建前
昨日、婦中町で建前がありまして・・・その風景です。
少し天気が心配でしたが、ナカムラ社員の大工7名による気持ちのいい棟上げでした。
この写真は、建前、1週間前の工場内です。
柱、梁、土台、母屋等の構造材に加工を施す、指針ともなるラインを、一本一本
墨付けした後の刻み風景です。
建前に入る前には、自社工場内で半月~1カ月構造材の墨付け刻みを施しています。
図面ならば描き直しが可能ですが、大工の仕事はやり直しがききません。
仕事に練習が無いから、情け容赦ないですね。常に真剣勝負が求められます.
現在のように各部材の取り合いや仕口を軽視して金物の補強に頼るのは木造建築の
技術としては最良とはいえないと思います。
仕口は仕口として合理的でしっかりしたものをつくり、それを補強するために金物を
使用するのが良いと考えています。
木造軸組工法にこだわりを持つ弊社では、職人の技と経験による木の性質を生かし
適材適所に丈夫な材料を使用し、伝統的継ぎ手で家を建てるのが基本と考えます。
木造軸組の場合最後の軸材(棟)を組上げた時に、家の守り神や工匠の神を
おまつりして、新しい家に災いが起こらないよう祈願します。
私共は、墨付け・刻みをした棟梁を中心に上棟式が行われます。
S様この度はおめでとうございます。
ご満足いただける素敵な住まいを真心こめて造り上げていきますので、これからも宜しくお願い致します。